2022年8月31日 水曜日
曇りときどき晴
露地畑の生産力凄い
「露地は生産力が高いから、少し気温が暑くて不安だけど新しくチャレンジしよう」と思い7月に種まきをし、「猛暑で種が焼けてしまってスカスカだなあ」と思っていた露地のコマツナ。
出来上がってみるとやはりどこのコマツナよりも張りがあって素晴らしい・・・。
種が焼けてしまったものも多く無理かもと思ったけれど、やっぱり挑戦してみるものなんだと実感しています。露地凄い、生き残ったコマツナの生命力凄い。
出荷先の給食の栄養士さんからの話では、都内某産地のコマツナ(ハウス栽培)は今全然出ていない状況らしく、この大きさで出荷できている都内生産者は今の時期なかなかいないとのこと。当園のハウスで生産しているコマツナも細くて小さい状況で、露地のコマツナを出し切ってからは苦戦しそうですが、新しい生産時期を模索してみて本当に良かった。
今日の食育:挑戦による発見
・基本的にハウス栽培よりも露地栽培の方が大きいコマツナは作れがち
・真夏の露地でのコマツナ生産は初めて
・種まき直後は種が焼けて育たないものが多く不安が大きかった
・いざ育ってみると、焼けてしまった分を含めても余りある大きさに育ち豊作状態
・挑戦してみたからこその発見に喜び
2022年8月30日 火曜日
曇り時々晴れのち雨
道具、圃場整備の端境期
思いがけず端境期に突入しています。端境期とは、生産と生産の間が空く時期のことで、春や秋に多く、当園は基本的に5月が端境期になりやすい生産体制となっています。
今年は梅雨が短く猛暑が続き、水不足と高温の影響からか夏ネギの成育に遅れが出ており、本来であれば今頃から収穫予定であったネギがまだ小さく、9月中旬まで収穫が出来ない状況になっています。
2~3週間時間に余裕が出来た為、夏休みを交代でとりながら日頃やりたくてもやりきれない+αの畑の整備や道具の手入れに時間をかけることが出来ています。
秋は沢山の野菜の収穫が同時に迫ってきつつ寒くなるまでは雑草対策や病害虫対策も欠かせないなど、当園の1年で春と並び大繁忙期となります。秋に備え体力を蓄えつつ、日ごろお世話になっている各道具に感謝しながら掃除や手入れを行っています。
今日の食育
・農業には「端境期はざかいき」と言って収穫物がない時期が生まれる
・近藤ファームはあまり端境期がないが、5月は出荷物が少ない
・今年は猛暑によってネギの成長が遅れている
・世の中的にはコマツナの成育も遅れているらしい
・端境期、暇な時期には普段お世話になっている道具に感謝しながら掃除や手入れを行う
2022年8月29日 月曜日
曇り時々晴れ
一面の緑、これはなんでしょう
秋が来たと思えば真夏日に、そしてこれからは台風と残暑・・・。毎年秋への変わり目は焦らされ続け気温差に身体が追いつかない日々です。
畑一面緑になってきました。収穫開始まであと1か月。土中で実を大きくし始める時期です。
真夏の暑さに耐え草取りと防虫作業を繰り返してきた努力が結果としてあらわれてくるまでもう少し。
葉をめくってみると少しずつ大きくなっていました。そう、サツマイモです。
昨年は当園としての見込み収量に対して30%減と凶作でしたが、昨年の生産を分析し、数々の工夫を加えて取り組んでいる今年、秋の大収穫を越えて都内の子供たち、東京の食卓に東京産サツマイモをお届けできる日が待ち遠しいです。
今日の食育:サツマイモの成育過程
・夏を越えると畑一面緑一色になる。土の中ではイモがグングン育ってきている
2022年8月28日 日曜日
晴れ時々曇り
土壌改良に全集中!
朝夕が涼しくなって参り季節の移り変わりを強く感じています。月末からまた夏日のようで身体に堪える天候に負けないように、声を掛け合って頑張っています。
上の画像は土壌改良のための取組の様子です。良い野菜を作るためには、
良い土を作る→野菜が強く根を張れる→良い作物が出来る
このようなサイクルが必要です。
そして、このようなサイクルを創り出すために現在当園では全力で土づくりの研究を行っています。
今回の土壌改良の目的はこの畑の土の「保肥力」を高めることです。
保肥力とは、土が持っている肥料成分(栄養、養分)を保持する力、具体的には雨などで養分が流れ出てしまわないように養分を掴んでおく力のことです。理想的なのは団粒構造になっている土で、さらさらしているというよりは玉になっているような状態が望ましいようです。
保有している畑全体を使用して生産拡大に取組み早4年。畑と作物の相性などが以前よりもはっきりとわかってきており、生産力を高めてより良い野菜をより沢山、東京都内の子供たち、食卓に届けるために研究を重ねています。
今日の食育:良い土
・どんな土でも上手に野菜がつくれるわけではない
・栄養をとどめる力を保肥力といい、保肥力はさらさらの土よりもネバネバ、玉になっているような土の方が高い。
・良い土を作ることが出来れば野菜が強い根を張ることが出来、強い根が張れると良い野菜になります
2022年8月27日 土曜日
晴れ時々曇り
晩夏の除草
露地コマツナの除草の様子です。
春~秋の生産は虫よけの為にも防虫ネットをはりますが、ネットの中に雑草がたまってしまうため定期的に草取りが必要になります。
逐一ネットをはがして草を取り、またネットを戻すという作業になりますが、この作業を欠かしてしまうと
・コマツナの生育を雑草が邪魔する(日光が当たる面を奪ったり、土の養分を持って行ってしまったり)
・雑草の陰に害虫がたまりコマツナを食われる
のような悪影響があるため、毎回ネットを剝がすという非効率さを諦めて取り組みます。
除草が必要なのも残り2か月程度。徐々に涼しい時間も増えてきたため身体に堪える草取りも減ってきましたが、なるべくしたくないのが草取り。
なるべくうんざりする前の小さい時点の草を取っていけるように畑のチェックを欠かさずに行っています。
8月26日 金曜日
曇時々晴れ
切れ目ない出荷実現のために
10月~12月出荷の秋冬キャベツが育ってきています。キャベツは写真のように、葉を大きくして結球し、の繰り返しで大きく育っていきます。
当園ではキャベツは都内給食のためだけに生産しておりますが、取引量には毎週ある程度限度があるため、例えば10月の1週目に2トン収穫できるように育てるのではなく、10月1週目から4週目まで500キロずつ収穫できるように工夫して生産しています。
畑に植えてしまってからでは太陽と雨、土、自然の力によって育っていくため工夫のしようがないため、種まきと苗を植えるタイミングで工夫しています。
左下の画像の中で大きい所は10月末ごろから、小さい所は11月中旬から収穫予定です。
必要としてもらえるタイミングで出荷するためには綿密な計画が必要。一番おいしいものを一番求められているタイミングで出荷するために、日々の勉強の積み重ねが大切です。
今日の食育
:野菜の大きくなり方はある程度工夫できる
・野菜が出来上がるまでの期間は基本的には一緒
・畑に植えてからの期間が同じであるため、種を撒いたり畑に植えたりするまでの時間で調節する
2022年8月25日 木曜日
曇
日々の手入れが必要なのは野菜も機械も同じ
収穫を終え、2週間ほどお休みになるネギ収穫機の手入れをしています。収穫機はガソリンとエンジンオイルで動きます。給油などは日常的に行いますが、畑で給油することも多いため、土が入ってしまうことも多く、定期的に内部を清掃することで故障の予防につながります。
当園に収穫期が来てから間もなく6度目のネギ繁忙期を迎えます。購入当初、東京には2台しかなかったこの収穫機、今は聞いている限り4台は確認できており、3台は西多摩地域にあります。
この機械が来てから、毎年冬に襲ってきていた大腰痛から解放され、作業時間も飛躍的に早まり、生産量は2倍以上になりました。ネギ収穫機が集まっていることもあり、今後西多摩地域では一層ネギの生産量が伸びるのではないかと考えています。
適宜故障しつつ直しつつ、6年間大切に使ってきましたが、今年が一番大切に使っています。野菜を細やかに見る癖づくりをした結果、機械のチェックも細かく出来るようになっており、全ての物事は繋がっていることを実感しています。
2022年8月21日 日曜日
曇時々晴れ
今年最後の土づくり
朝晩が涼しくなってまいりました。「涼しくなった」という気持ちで日中張り切って活動していたら、ついつい水分補給を怠ってしまい夕方から酷い頭痛に・・・。
この時期はまだまだ湿度が高く、身体も朝晩の涼しさになれないため無理はできないのですが、毎年同じように熱中症になりかかりながら頑張っています。
今年最後の緑肥を撒きました。こちらは先日キュウリが完了し年末にコマツナの種まきを行う予定のガラスハウスでしたが、キュウリ完了後に土を調べたら栄養が抜けていたこととキュウリの根に障害が見られたため、土づくりをやり直すことに。緑肥の生育状況を見て、年末からのコマツナの予定を変更しようか検討しています。
この時期に種を撒いた緑肥は大きくなるのに数か月かかり、耕す時期には涼しくなっているため土壌で分解されるのに時間がかかります。畑を使える機会を1度逃したとしても、良い土にすることが大切であるため今回のような選択をしました。
状態が良くない畑でも確かに野菜はそれなりに育ちます。しかし、効率面からも、おいしさからも、やはり大きくて太い野菜が最もよく、年間を通してどの野菜も大きく太く育てられるような工夫をし続けています。
今日の食育:生産よりも準備が優先
確かに野菜の種を撒き育てて売れた方がその瞬間の売上は作ることが出来るかもしれません。
しかし、土の状態が悪い中で生産すると、細くて軽い野菜が出来上がったり、そもそも奇形になってしまったりと、焦って種を撒いた結果良くない結果になることも多くあります。
少し生産を休んだとしても土を良い状態にし、最善の環境で野菜を育てることが、食べて下さる人に喜んでもらいつつ、当園も嬉しい結果につながると考えています
2022年8月20日 土曜日
曇時々雨
季節の変わり目
先日当園の休憩室に現れました。毎年5月くらいから小さいカマキリが畑に表れ始め、秋まで色や大きさを変えて現れ続けます。芋虫やトンボが多く出始めるからか、この時期からカマキリは大きく、大きいサイズのカマキリが出始めると夏の終わりを感じます。
夏休みも終わりいよいよ来週からは2学期のスタート、今年当園では2学期開始にはネギが間に合わず、コマツナだけの出荷となりますが、都内の子供たちに肉厚のコマツナを届けられるよう準備しております。
2022年8月17日 水曜日
曇り
整理整頓こそ安心安全な生産の要
当園は日本でも有数のJGAP認証農家であり、東京都GAPも取得しております。JGAP認証についてはコチラのページでも記載しておりますが、農業運営に関する沢山の規定を満たした農園が取得できる認証であり、当園では2019年より取得しています。
定期的に更新審査がありますが、明日東京都GAPの更新審査があるため、改めて整理整頓に努めています。
農業には沢山の薬剤が関わりますが、これらには厳しい基準があり、その基準を守ることで安全な野菜を生産することが出来ます。
薬剤については発信が難しく意見が分かれるところですが、基準を守り正しく使用することによってより良い野菜の生産を持続的に実現することが可能であることが専門家からも発表されています。
今日の食育:整理整頓と約束を守ること
近藤ファームでは物の置き場や使い方について沢山の約束事があり、その約束を守ることによって安全でおいしい野菜を生産し続けています。
2022年 8月13日土曜日
台風 28℃/25℃
日進月歩
当園の親川君がついにトラクターデビューを果たしました。
日頃は調整出荷管理マネージャーとして、スタッフの皆様と連携して野菜の出荷用の調整作業や出荷作業をしている親川君。今は学校が夏休みで学校給食がお休みのためいつもよりも出荷物がすくなく作業に余裕があるため、生産管理作業にも加わっています。
昨年取得して以来練習しかできていなかったトラクターでの耕耘作業、ついに畑で力を発揮できるようになりました。
これで当園のトラクター運転者は3人、耕耘も技術を身に着けるまでは沢山の経験が必要ですが、あらゆる作業を実践することで農業者としての幅が広がっていきます。目指せ東京農業のマネージャー!
今日の食育
・トラクターは畑を耕す機会
・トラクターの運転は免許が必要
・トラクターで道路を走るのはこわい
・トラクターの運転にも技術が必要で上手い下手がある
2022年8月12日 金曜日
晴れ後曇 32℃/26℃
今年の夏も後半戦
4月に定植し6月から本格的に収穫してきたキュウリを先週で採り切り、ついに片付け段階に入りました。ちなみに、土から根を引き抜いて1日目が↓1枚目、3日目が2枚目です。水を吸うことが出来ないとこんなに一瞬で枯れてしまいます。
今年は残念ながら収穫できる前の段階の写真を撮りそびれていたので間が抜けてしまいますが、左上から下までのような流れで生育しておりました。
キュウリは苗を購入し、ハウスの中で定植し栽培します。毎年新年度になったくらいで定植し、8月10日までに片づけるイメージで、キュウリが終わると夏も後半戦だなあと感じています。
そろそろ畑にはトンボも飛んでおり、自然ンは旧暦通りに進んでいることを常々感じています。
まとめ&今日の食育:
・東京ではキュウリは春先に植えて6月から~夏休み前半が旬
・畑には7月からトンボが飛んでおり、日本の旧暦の通り季節は進んでいる
・土から根を抜くとたったの3日でからからになってしまう。夏は野菜も水分が必須
2022年 8月11日木曜日
晴れ時々曇 32℃/26℃
天候と向き合う難しさ
7月20日頃に種まきをし、8月25日頃から収穫予定のコマツナです。
収穫しやすいように縦列で種まきされていますが、ところどころ隙間が出来ています。
「今回はこの時期に露地でコマツナの生産が可能なのか」というテーマで生産と向き合っていますが、猛暑と水不足によって一部の種が発芽しなかったためこのように隙間が出来てしまっています。
今日の食育:種の発芽
種が発芽するためには3つの不可欠要素があります。
・酸素
・水分
・適温
です。水分が多すぎると酸素が足りなかったり温度が下がったりするので発芽せず、水分が少なすぎると土の温度が上がりすぎたりそもそも発芽に必要な分の水分が足りなかったして発芽しません。また、夏場は猛暑で土の温度が上がりすぎることもあり、夕立が降らないと発芽しずらいことも多いです。
まとめ
・発芽には、酸素、水分、適温が必要
・水が多すぎると酸素が少なくなったり温度が下がったりし、水が少なすぎると温度が上がりすぎたりそもそも水が足りない
・つまり発芽は水分量による影響がとても大きい
2022年 8月6日土曜日
曇り 28℃/26℃
成長過程
左上の写真から文の下↓の写真のように成長しています。
この作物、何かわかりますでしょうか。
6月の定植直後が左上、1か月くらいで←このくらいの大きさになり、その後2週間で↑、更に2週間で↓です。今後は更に畑を覆いつくして雑草が生える隙間もなくなり、この畑は11月初週に収穫予定です。
何の作物かお分かりになりましたでしょうか。正直私も農業をしていなければこの時点で何の作物か全くわかりません。
そもそもこの作物は、どこを食べる作物でしょうか。
今日の食育:野菜として食べている部位
植物は、
種から根と芽が出て、地にしっかりと根を張りながら水分や栄養を吸収し茎を伸ばし、一つ一つの苗として大きくなり、葉を増やして花を咲かせ、実を付けてまた種を作る。
全てこのようなサイクルで成長し反映していきますが、食べ物としての植物=野菜は、↑の植物の成長のサイクルの中で、それぞれの野菜に適したタイミングで食べています。
例えば大豆や枝豆は種、アスパラガスは茎、コマツナやキャベツ、ネギは葉、菜の花は花、果物やキュウリは実、大根やサツマイモは根、それぞれ違う部位を食べています。
さて、ところで今日の写真の野菜は結局何の野菜で、葉、根、実、根など、どこを食べる野菜なんでしょうか・・・。
まとめ
・野菜は植物の各過程
・種、芽、葉、花、実、根の各過程で美味しい部分を食べている
・近藤ファームで育てているこれから名産品にしたい野菜Sの成育過程(写真)
2022年 8月3日水曜日
快晴 37℃/28℃
何事も環境作りから
人は環境の生き物、と言いますが、野菜についてもまったく同様です。天候や地域、土の性質が違う土地でまったく同じ野菜の種を植えたとしても同じ作物は出来上がりません。
そのため、1日のブログで書いたような連作を避けて輪作を行うことだったり、計画的に土の状況にあった作物を生産することが必要になります。
今日の食育:土づくり
今日は当園の土づくり、緑肥についてです。
左が種まき、上が育ったころで、下が耕す前の作業です。この後耕して土に混ぜ込み、土の中で分解を勧めます。
実は、一番良い野菜を育てられるのは雑草がボーボーに生えていた畑を整備したところ、と言われていたりします。それは、いろんな植物を育てたことによって畑に色々な栄養素が詰まった状態だからです。
緑肥とは植物性の肥料です。野菜を生産した後の畑の土は、野菜の生産に必要だった一部の栄養が抜かれた状態、例えば一部だけが乾燥してパサパサになっているような、そんな状態になっています。
そこで、それまでに生産していた作物がよく吸収する栄養を補ってくれるような種類の緑肥の種を播き、大きく育ててから土に混ぜ込み、土中で分解することによって土に新たに栄養素を注ぎ込み、パサパサの状態から潤った状態にします。そのため、緑肥の分解を終えた畑はとても栄養豊かでバランスが良い状態になり、そのタイミングで育てる野菜はどれも良い出来に仕上がっていきます。
まとめ
・野菜を育て切ったあとの畑の土は、その野菜に必要な分の栄養が抜かれてしまいバランスが悪くなる
・土に新しい栄養を加えて潤った状態にするために生産するのが緑肥
・緑肥によって土はパサパサの状態から栄養満点の潤った状態に復活し、また良い野菜が育てられるようになる
2022年 8月1日月曜日
快晴 36℃/26℃
なにごとも環境次第!
野菜作りは天候や土地柄、土質や品目・品種選び、種まき後の育成、などなど色々な要素に左右されます。
しかしながらまずは、「種を撒くその畑の土が良い状態か」ということが良い野菜を生産するためにとても重要です。
例えば「連作」という言葉がありますが、こちらは同じ作物を同じ畑で続けて生産することですが、小中学校の社会の授業で「輪作」という言葉を聞いたことはありませんでしょうか。輪作は連作の逆で、同じ畑で作る作物を変えていく(2期連続で同じ畑で同じ作物を育てない)ことです。
今日の食育:輪作
種や苗を畑に植えた後、野菜は光合成や空気、水分、そして畑から養分を吸収して成長します。そのため、Aという野菜が育った後の畑からはAの成長に必要な栄養が吸収された状態(-Aとします)になっています。
そのため、次回も同じ畑でAを生産する場合、最初から-Aの状態の土で生産するので、Aは上手に育つことが出来なくなってしまいます。
この状況を避けるために行うのが輪作で、Aを生産した後の畑ではAとは違う科の野菜を育てる、という方法で畑の生産力を維持していきます。
今日のまとめ
・作物は水と空気、太陽光の光合成、土の栄養で育つ
・作物が育った後の畑の土は、作物が吸収した分の栄養が減った状態になる
・栄養が減った畑で同じ作物を作ると上手にできない(連作障害)
・良い作物を作り続けるために、違う科の作物とかわるがわる生産することを輪作という
ちなみに近藤ファームでは、去年ネギを作った畑で今年はサツマイモを育てています