2月23日 木曜日
快晴 14℃/4℃
ネギ種蒔き第一弾
設営をし準備していた今期の種まきがいよいよ開始しました。これから適宜種まきを行い、水やりを継続して育てていきます。
こちらの苗は4月中旬以降に畑に定植し、9月ごろに収穫予定の苗です。種まきから3日~5日程度で芽が出てきます。
水やりの際に気を付けていることは、全ての苗の真ん中にも端にも均等な水分量がいきわたること。
例年気を付けているもののどうしても端におかれた苗の端のネギは水が多かったり少なかったりで生育が悪くなりがち。
そのため今年はこのようになるべく平らな環境を作っています。
全工程で効率を求めつつも丁寧な生産を心掛け、より良いネギを育てることを着実に目指しています。
2月21日 火曜日
快晴 9℃/2℃
食育推進フォーラム2023
当園代表近藤剛が、農林水産省主催の食育推進フォーラムに参加して参りました。
東京都内給食に全力で出荷する生産者として、当園は畑からの食育に強く力を入れておりますが、
今回は野菜、食料を研究する人、加工する人、料理する人、生産する人と、あらゆる立場から食料と関わる皆様とディスカッションをしてまいりました。
生産者の立場として食育を発信することはとても大切なことだと考えています。
特にここ最近の日本全国での野菜の買い控えについてはとても思うことがあります。今年はあらゆる値上げによって色んな側面で買い控えが発生しているようですが、野菜の売上量にも大きな変化が見られているようです。
しかし、人が沢山減ったわけではない以上、人が生きるために必要な栄養は変わらないはず。そう思うと、食費、野菜等の食材を購入するお金は価格に応じて流動的ではあるものの、削ることのできない固定費に近いものであるように感じます。
そのように考えると、食育の前提として栄養のことや健康のこと、そして家計・お金のことも知らなければ、健康な心身作りといった食育の目指すところを達成することは難しいように感じます。
お金がかかるものが増える社会に対応するためにはお金をもっと稼げる状況が必要。
お金を稼ぐために働くことが必要、考えることが必要なのであれば、強い心身が必要。
つまるところ、食育が目指す豊かな心身の醸成には一定程度の栄養が必要であり、そこの部分は欠かしてはならないものであるので、やはりそれにどれくらいのお金がかかるのかという視点が欠かせないと感じます。
小中学校でもお金の教育が始まるそうで、是非食育と掛け合わせた教育になると良いなと感じています。「身体は口にしたものからしか出来上がらない」「すべての源は健康」この基本的なことがもっと伝わりやすい社会になり、全ての人が健康にいきいきと過ごすことができる未来を心から祈っています。
2月20日 月曜日
快晴 14℃/7℃
西多摩地域原産・のらぼうな
9月から寒くなる時期、路地の畑で育ちつづけてきたのが西多摩地域原産ののらぼうな。
厳冬期に畑に確認に行くたびに、黄色い葉が出て不安に感じていましたが、これから暖かくなる1か月程度で緑の葉が伸びて収穫が始まるようです。
収穫時期はハウスだと3月末から4月末、路地だと4月から5月まで、それぞれ一か月位のようです。
アブラナ科でキャベツ、白菜、コマツナと同じ科ですが、味や食感が一番似ているのはコマツナらしい。
実際にどんな味でどんな葉の柔らかさなのか、収穫はどんな感触で、どれくらいの量が収穫できるのか。
来年以降も生産を継続するのかも含めてとても楽しみです。
2月19日 日曜日
曇一時雨 18℃/6℃
種まきの春
例年これくらいの時期から、春の定植に向けて各野菜の種まきが開始します。
先日は初挑戦の野菜、ビニールハウスでのトウモロコシの種まきを行いました。トウモロコシのその後の様子は後日改めてお届けいたします。
本日は種まきをし苗で育てる野菜の種まき&育苗ハウスの設営について。
先日までカブを育てていたハウスを整地して平にし、種まき&育苗ハウスにしました。このハウスで種まきを行い、苗を並べて育苗していきます。
毎年この時期~4月までは沢山のネギの種まきを行い、育苗は5月まで続きます。種を撒いてから畑に植えるまで約2か月はこのハウスで育てていきます。
まだ2月ですが晴れた日のハウスの中は25℃くらいまで上がるのでぽかぽか。春の訪れを感じています
2月17日 金曜日
快晴 10℃/7℃
サツマイモ洗い
サツマイモ洗いの様子です。当園ではサツマイモ専用のサツマイモ洗い機を使用しています。
サツマイモがシャワーを浴びブラシをかけられながら転がってきます。この後自然乾燥後に袋詰めやコンテナ詰めし各所へと出荷されます。
サツマイモは保管する期間が長いほど甘みが増して美味しくなっていきますが、小売用は5月いっぱい頃まで、給食用は3月いっぱい出荷できる見込みです。
サツマイモ専用の畑が少し増えそうで、今年は去年よりも少し多く生産できるのか検討中です。
今日の食育:サツマイモの出荷準備、甘さ&出荷時期
・サツマイモは収穫し土がついた状態で保管。出荷直前に洗って出荷する。出荷直前に洗うのは、濡らしたりブラシをかけたりすると傷がつき痛む可能性があるから
・サツマイモ洗い機は当園ではサツマイモの他カブを洗う際に利用しています
・サツマイモは保管するほど甘みが増す。給食用は3月いっぱいで出荷完了ですが、今年の給食で食べられる東京産サツマイモの中では3月のサツマイモが一番甘い
2月14日 火曜日
晴れ 10℃/4℃
瑞穂農芸高校の皆様ありがとうございました
先日講演会を行ってきた瑞穂農芸高校園芸科の皆様よりアンケートと感想をいただきました。
農業について、東京農業について、仕事の捉え方について、生き方についてなど沢山の感想を頂き有難い限りです。
農業に興味関心を持ち夢を持つ皆様、これからの未来を創っていく高校生の皆様に、お仕事としての農業や、これから仕事をするまでの仕事の選び方について少しでも伝わって下さればさいわいです。
私たち近藤ファームは日々東京で生産を行いながら、夢目標を持って未来に向かっております。
将来ある子供たちに仕事としての農業、食育を届けていけるよう引き続き邁進してまいりますので、皆様是非またいろんな形でお声がけいただけますとさいわいです。
2月11日 土曜日
快晴 14℃/2℃
新品目挑戦!トウモロコシ
今年から新挑戦。ビニールハウスにて、5月~収穫予定で初夏トウモロコシの生産を開始します。
トウモロコシは優れものです。もちろん実ったトウモロコシを給食や小売店で出荷することができつつ、イネ科で土に栄養をくれる役割を果たしてくれるのでビニールハウスの畑の土を良い状態にしてくれます。
今年の近藤ファームの大きな課題は土づくり。すべての畑を使って全力で生産を続けてきた結果、畑の栄養素に課題を感じてきておりました。向こう数年間をかけて土壌開発を研究していく流れの中で、ハウスの土づくりについてはこのトウモロコシが光明になると考えています。
ちなみにトウモロコシの種を植えてみてわかったのですが、トウモロコシの種って、普段私たちが口にしているコーンだったんですね・・・。そう思っていたものの、実際に種を触ってみてようやく実感がわきました。
トウモロコシを植えるまでの工程は、
畑を耕す→マルチを敷く→種を植えるための穴を掘る→種蒔き→土をかぶせる
種はおよそ3センチ程度の深さに植えます。この基準ですが、発芽して元気に育てるためには、種を植える深さは種の直径の3倍くらいの深さがちょうどよいらしいです。
今日の食育:トウモロコシってすごい
・トウモロコシの種は日々食べているアレ
・トウモロコシを植えると畑の土が豊かになり、他の野菜を育てるための栄養が土に加わる
2月10日 金曜日
大雪 2℃/0℃
瑞穂は大雪
大雪にやられました・・・。23区は雨だけだった模様ですが、多摩地域、特に西に行くほどに大雪。この写真は翌朝の様子なので、ピークで降っていた時間帯はとんでもない降り方でした。
さすがに出勤が危ないのと、外作業は使用が無いので今日はお休み。
ネギの葉が曲がっていないか、赤ちゃんサイズの初夏ネギの様子がどうなっているか、心配事は山積みです・・・。
2月8日 水曜日
曇りのち雨 11℃/7℃
焼き芋日和
ストーブの低温で長時間焼いた当園のサツマイモ(シルクスイート)。
とんでもなくおいしかった・・・・。
瑞々しさ、ねっとり感と甘み。低温長時間だからこうなったのか、竈で焼いたりレンジでチンした場合と全く違う食感でした。
この数日間はまた寒さが戻った感じがし、金曜日には大雪の予報も出ていますが、なんだか春の温かさを感じています。
今年は冬を感じた期間が例年よりも短く、その分全国的な野菜の出来も良くて価格が上がらない冬だった印象があります。
このサツマイモのように、ひと手間二手間加えると全く違う楽しみかたが出来る「嗜好品」のような野菜は無いものかと、最近は悶々と考えています。
2月3日 金曜日
曇 6℃/3℃
冬の農業
種まきや苗を植える春、暑さを乗り越え草取りや病害虫と闘いつつ夏野菜を出荷する夏、収穫の秋。
自然の変化と共に、何をしているかわかりやすい春夏秋にたいして、冬はあまりどんなことが行われているのかが分かりづらいとよく言われます。
確かに冬は、寒く木も枯れ雪も降ったりと、草木が育つ季節ではありません。
では近藤ファームでは冬場に何をしているのか。
①冬に出荷が出来るように合わせて作ってきた野菜を出荷する
例えばネギは、9月ごろから4月まで冬を挟んで途切れずに出荷できるように計画を立てて生産しています。寒さで腐ってしまうサツマイモであれば保管庫を使って5月まで出荷できるように備蓄しています。
コマツナは出荷が途切れないように工夫をして種まきをし続けて冬を迎え、出荷し続けています。
②春以降野菜が途切れないように、種まきの頻度を調整しながら野菜を植える
寒い冬は地温も低く、土が凍ったりして種の発芽が難しいです。また、発芽してからも成長が遅く、春夏秋なら種まきから1か月あれば収穫ができるコマツナも、この時期の種まきは収穫まで2か月かかります。
また、普段なら1週間おきに種まきをしていれば収穫時期にも1週間ずつ収穫できるようになるコマツナですが、今は3日ごとに種まきをしないと春に1週間ごとに収穫できるようになりません。そして、たった1日の種まきのずれが収穫時に数日待たなければいけないような時間差を生みます。
③春以降新年度の畑の使い方、土の育成、計画、野菜の勉強
他の季節に比べて草取りや病害虫対策などが必要ないこの時期は、成長に投資できる時期です。余った体力、空いた時間を使って計画を練り、勉強を進めています。
年間を通して野菜を生産出荷し続けること。よい野菜を届け続けることはとても難しいですが、季節に応じた時間の使い方で日々レベルアップし、良い野菜を作れるように鍛錬を重ねています。